全額支給奨学金 海外大学院留学プログラム Asian Peacebuilders Scholarship (APS)

元「国連平和大学 Asian Peacebuilders Schalrship (APS)」にいた学生のブログです。「日本一APSに詳しいブログ」を目指して、APS、海外大学院留学、フィリピン、コスタリカ生活など色々書き綴ってます。

APS Advanced@アテネオ大学 in フィリピン:Research Method(研究方法論) ディフェンス

今回は、研究方法論(Research Method)の授業の最終課題であるディフェンス(Defense)についてご紹介します。

ディフェンス(口頭試問)について

前回(APS Advanced@アテネオ大学 in フィリピン:Research Method(研究方法論) 研究計画書)ご紹介した研究計画書の執筆だけでなく、この授業では最終課題として、執筆した研究計画書についてのディフェンスが課せられています(担当教員と一対一)。この授業では「プレゼンテーション」ではなく「ディフェンス(口頭試問)」の言葉が使われており、文字通り、自分の研究計画書に関する担当教員からの質問に対してしっかりとロジカルに答えていくことが求められます。

 

ディフェンスの内容について

私の研究方法論のクラスでは、一人30分が割り当てられ、前半15分は研究報告書の報告、後半15分は質疑応答に当てられました。約1万語ほどにもなる研究計画書ですが、スライドの枚数はタイトルページを入れて12枚程度とかなり少なく設定されていたため、何をどのタイミングで、どのくらいの情報量で報告するかが問題でした。

色々悩んだ挙句、下記のような配分でスライドを作成することにしました。

Title Page(1ページ)

Table of Contents(1ページ)

Introduction/Definition(1ページ)

Research Questions(1ページ)

Review of Related Literature/Significance(1ページ)

Theoretical or Conceptual Framework(1ページ)

Scope and Limitation(1ページ)

Method and Methodology(5ページ)

タイトルと目次のページを除けば、半分を研究方法の説明に割き、残りの5枚のスライドで他の部分を報告することにしました。

 
ディフェンスを終えて
私が最後の報告者(夜19時開始)だったのですが、先生は疲れた様子も見せず、ディフェンスは淡々と進みました。かなり厳しいのかなと予想していたのですが、報告中に頷いたり、相槌をしてくれたりと、かなり和やかな雰囲気のディフェンスでした(他のAPS生も同じだったとのこと)。質疑応答の時間になると、この部分はしっかりと考えられていた、この部分についてはこういう考え方の方が良いのではないか…といった建設的なコメントを多く頂くことができました。終えてみると、達成感というよりも直前までビクビクしていた分、なんだか拍子抜けした気分でした。
研究方法論の授業を終えて

研究方法論の全ての授業を終えてみての感想としては、APS12より新たに始まったこのクラスを無事に終えることができてホッとしている、というのが一番です。ですが、新しいものを何か学べたか、と振り返ると正直大きな疑問が残ります。データの具体的な収集方法やその分析方法など、研究計画書には書いたものの、授業の中でそれらについてはあまり深く触れられておらず、しっかりと体系的に学べた、とは言い難いものでした。

もしかしたら国連平和大学で、あるいはその後のアテネオ大学でしっかり学べるのかもしれませんが…。