全額支給奨学金 海外大学院留学プログラム Asian Peacebuilders Scholarship (APS)

元「国連平和大学 Asian Peacebuilders Schalrship (APS)」にいた学生のブログです。「日本一APSに詳しいブログ」を目指して、APS、海外大学院留学、フィリピン、コスタリカ生活など色々書き綴ってます。

在外公館専門調査員の仕事とは?

前回の投稿から半年以上経ってしまい、久々の記事になりました。昨年の9月以降、 

1)専門調査員合格後の諸手続(健康診断等)

2)アテネオ大学の講義履修

3)グループプロジェクトの立案&実施

4)専門調査員赴任前研修(外務省本省)

5)任国赴任&在外公館業務開始

6)アテネオ大学卒業試験&APSプログラム修了

・・・

 

と、イベントだらけだったのに加え、私事で任国赴任に合わせ入籍することになり、本当にドタバタしておりました。通常、APSプログラムを修了してから就職…というのが自然な流れなのですが、私の場合、諸事情により修了前に赴任するすることとなってしまい、グループプロジェクト終了→すぐさま外務省で研修→すぐさま任国赴任となりました(通常は外務省での研修終了後、赴任まで若干余裕があります)。

そのためプロジェクトの報告会、最終試験は任国からフィリピンに戻っての参加(しかも最終試験の4科目中1科目落としてしまい、追試のため3回も戻ることに。おまけに修了式は在外公館での大型行事のため参加出来ず)となり、いろんな方にお世話に、迷惑をかけることになりました。フィリピンのお国柄(?)のおおらかさに救われました。 

今は任国での生活も落ち着き、業務にも慣れ、またコロナウィルス流行による外出禁止ないし自粛のため少し時間ができましたので(また2020年春募集も始まったものの、今回は募集説明会が中止されたので)、今回は先輩専門調査員の寄稿を参考に、「専門調査員の仕事とは?」について少しご紹介したいと思います。

【2020年春 専門調査員募集の詳細はこちらから(5月11日締切)】http://www.ihcsa.or.jp/zaigaikoukan/sencho-01/sencho-02/
 

専門調査員の仕事とは?(『東欧史研究』掲載随想より)

実際に専門調査員として在外公館で勤務をしてみて、他の公館の専門調査員はどんな仕事をしているのか気になって調べてみたところ、『東欧史研究』という学会誌で専門調査員の方が寄稿されていらっしゃったのを発見しました。

下記随想は新しいものではありませんが、業務内容は現在私が取り組んでいるものと一致しています。これから専門調査員を目指される方で、実際にどんな仕事をしているのか関心がある方はぜひ一読してみてください(リンク先からPDFをダウンロードできます)。

1)在スロバキア大使館①(2012年)

筆者の方は研究者を志望されているらしく、研究者としての「専門調査員のマイナス面(自身の研究のための時間が作れない)」に言及されています。研究者としてのキャリアパスとして専門調査員を目指される方は参考になるのではないでしょうか。

2)在スロバキア大使館②(2015年)

もうお一人の在スロバキア専門調査員の方も、博士論文執筆中の傍ら専門調査員として赴任されたようです。こちらの方は、専門調査員の役割、業務とは何かについて比較的詳細に説明されており、私にも共通する部分が多くありました。特に、語学や情報の扱い方に関する記述はとても共感します。

3)在ハンガリー大使館(2012年)

こちらは在ハンガリー大使館で専門調査員をされていた方の随想です。状況1)と2)の内容を合わせ、さらに深く言及した内容となっています。

特に「調査研究」の内容が、実は研究者志望の方が考えているものとは違う可能性がある点に触れ、具体的に在外公館で専門調査員が何を行っているかを詳細に説明されています。私の業務内容もこの記述とほぼ一致しています。特に、「公文書に見られる外務省特有の言い回しを使いこなせるようになるまで相当の時間を要したことも同時に付け加えておく。」(p.51)には強く同感しました。

また、研究者志望の方が専門調査員になるに当たってのアドバイスもふんだんに盛りここまれています。博士課程在学中に方には非常に参考となるのではないでしょうか。

 

3)その他情報

その他ブログやFacebookで専門調査員の業務内容について紹介されていらっしゃる方もいますので、ぜひ気になる方はそちらもご覧ください。