2019年JICA企画調査員、出願と結果
今回は、前回の国連JPOに引き続いて応募した、JICAの企画調査員についてです。
こちらの記事で2018年度と2019年度上半期の倍率をまとめています。良かったらこちらもどうぞ。
2019年度 下半期派遣企画調査員(企画)について
ご存知の方も多いと思いますが、2019年度以降派遣される企画調査員のポストは、これまでの個別応募型から年2回の一括応募となりました。これまでは案件毎に応募できていたものが、今回の変更に伴い案件を絞って応募せねばならず、応募者からするとちょっとチャンスが減ってしまったような気がします。
2019年の下半期では、全世界で約80のポストが同時に募集され、各案件の内容、給与、また必要とされる経験や能力などが事前にチェックできました。
なお、応募にあたっては、JPO試験で必要とされたオンラインによる事前登録は必要ありませんが、代わりに国際協力のキャリアサイトであるPARTNERでのアカウント作成及びロスター登録が必要となっていますので、今後応募予定の方はくれぐれも忘れないようにしてください。
今回の企画調査員応募にあたって、下記5つの書類の提出が求められました。
・専門家履歴書(PARTNERでロスター登録後、オンライン上で履歴書が作成可能)
・証明写真用データ(Wordファイルで提出)
・希望調査票/業務企画書
・公的語学資格証明書
・海外居住状況確認書
それぞれの書類の詳細については以下の通りです。
1)専門家履歴書
PARTNER上で作成でき、必要事項をひたすら入力するのみ(日本語のみ)なので手間こそかかりますが、JPO出願に比べそんなに負担にはなりません。
2)証明写真用データ
「デジタルカメラ等で撮影したものでも可」とのことでしたので、自宅でスーツ着替えてスマホで写真を取ってもらい、それを証明写真サイズに切り取って提出しました。
3)希望調査票/業務企画書
今回の出願の中で最も時間がかかったのがこの書類です。希望するポストを記入し、「6つの資質・能力」と呼ばれる、総合マネジメント力、コミュニケーション力、分野/専門課題力、問題発見・調査分析力、援助関連知識・経験、地域関連知識・経験の6項目につき自分のバックグラウンドに基づいて書かなければなりません。
その他、志望動機、実際に担当することになった際に優先的に取り組みたい課題、そして今後のキャリアビジョンについても記入する必要があります。
4)公的語学資格証明書
今回は英語圏の国を選びましたので、前回のJPO出願の際にも使ったTOEFL iBTのスコアを提出しました。JICAは語学力についてはS、A、B、Cの4ランクを用いており、多くのポストがAランクを設定していました。このAランクについては、英語で言うと、
・TOEIC:730点以上
・TOEFL iBT:79点
・IELTS:6.0以上
・英検:準1級
程度の語学力とされています。
5)海外居住状況確認書
こちらは現在の居住状況について申告するためのものです。
6)結果
結果ですが、前回のJPOに引き続き今回も不合格でした。分野こそずれていたものの、協力隊として派遣されていた地域のポストに絞って出願しましたので、チャンスがあるのでは…と思っていたのですが、残念。卒業のタイミングや号数(A~C号)を考えると出願できるポストはかなり限られていたので、今回しょうがないと自分に言い聞かせ、また次回の募集(2020年度上半期)にトライしようと思います。
*企画調査員経験者の方に聞いたところ、A、B号は企画調査員経験者向け、C号については、未経験でも案件とマッチすれば合格の可能性があるとのことです。
APS卒業生にも過去数人、企画調査員としてお仕事をされた方がいます(実際にお会いしました)。近い将来、自分もぜひAPS卒業生の企画調査員として何処かの国で仕事ができたら思います。