全額支給奨学金 海外大学院留学プログラム Asian Peacebuilders Scholarship (APS)

元「国連平和大学 Asian Peacebuilders Schalrship (APS)」にいた学生のブログです。「日本一APSに詳しいブログ」を目指して、APS、海外大学院留学、フィリピン、コスタリカ生活など色々書き綴ってます。

2019年国連JPO、出願と結果

今回は先日就職活動の第一弾として応募した、国連のJPO(Junior Proffesional Officer)制度についてです。

 

2019年JPO出願について

2019年のJPO試験では、必要書類の提出の前にオンラインによる事前登録が必要となっていました。この事前登録を怠ると書類を提出しても選考の対象外となるそうなので、(もし来年度もこの事前登録制が残っていれば)くれぐれも忘れないようにしてください。

2019年のJPO試験では下記5つの書類の提出が求められました。

・英文カバーレター(書式自由、A4用紙片面1枚)

・英文略歴(レジュメ)(書式自由、A4用紙片面1枚)

・英文応募用紙(国連事務局 Personal History Profile (P11)

・和文応募用紙

・TOEFL又はIELTSスコア

 

1)必要書類その1:英文カバーレター(書式自由、A4用紙片面1枚)

英文カバーレターの書き方は書式自由とのことでしたので、ネットに落ちているサンプルからフォーマットを拾い、自分用にアレンジして書きました。国連平和大学には専従のキャリアアドバイザーがいますので、彼女の所にドラフトを持っていけば、英語の添削だけでなく構成等についてもアドバイスがもらえます。

2)英文略歴(レジュメ)(書式自由、A4用紙片面1枚)

こちらのレジュメ(CV)についても書式自由でしたので、APSに出願した際に使った物をA41枚に収まるように書き換えました。書き換える際、特に職歴欄で、自分が応募したいJPOのポストのTOR(Terms of Reference)で使われている動詞(action verbs)をそのまま使って、自分の経歴がポストに関連していることをアピールすると良いようです。

3)英文応募用紙(国連事務局 Personal History Profile (P11)

上記の2つとは違い、こちらは決められたフォーマットに情報を追加していく必要があります。個人的にはこの準備が一番大変(面倒)でした。これまでの職歴を確認には当の年収や直属の上司の名前など、詳細な情報が求められており、どの程度まで正確に書く必要があるのか悩みながら欄を埋めていきました。

またこのP11フォームの最後の欄に「MOTIVATION LETTER」を書く欄があるのですが、ここには1)英文カバーレターに加筆したものを書きました。カバーレターについてはA41枚までという制限がある一方、こちらには分量の指定が特に無いためです。

 

4)和文応募用紙

こちらの和文用紙も予めフォーマットが決まっていますが、P11ほど詳細な情報が求められていないので比較的楽に書けました。ただし、職歴の欄に「職務内容」を書く欄があり、そこにどのような業務に従事してどのような成果を挙げたかを書く必要があります。この部分が一番難しく、神経を使った箇所でした。なかなかこれまでの社会人経験の中で、具体的な「成果」を挙げられるような部門、業務に従事していなかったのでかなり苦戦しました。最後の「志望動機」の欄には、P11の「MOTIVATION LETTER」の翻訳をベースに加筆して書きました。

5)TOEFL又はIELTSスコア

JPO試験では、TOEFL・IELTS共に英語のオフィシャルスコアとして認められており、受験者の平均点はTOEFLで100点IETLSは7.0を超えています。一方の最低点はというと、TOEFLが90点IETLSが6.0とのことです。個人的にはTOEFL 90点とIELTS 6.0にはかなりの開きがあるかと思うのですが、これは職歴や特殊な技能、あるいは英語以外の語学力が関係しているのかもしれません。

今回はJPO受験にあたって、コスタリカでTOEFLを受験しました。冷房は強めでしたが、とても綺麗な部屋でアフリカで受験した時のような機械トラブルもなく環境はとても良かったです。しかし、最低点は満たしたものの100点には届かないまま受験となりました。

6)結果

結果は残念ながら不合格でした。国内で既に修士号を持っていたので今回受験資格こそありましたが、分野がずれている(学術修士)、TOEFLも100点未満、また職歴も先方には魅力的に映らなかった…というのが理由かもしれません。

APS卒業生にも現役JPO、またJPO経験者がおり(平均して1期に1人程度とのこと)、数回の受験を経て合格された方もいるとのことでした。今回は残念でしたが、無事にAPSプログラムを修了できたらまた来年受験してみようと思います。