国連、JICA、外務省…海外大学院生の就職活動について
2019年に入り、卒業までまだ約1年ほど残っていますが、ついに就職活動を始めました。今回はAPS生の1人として、どんな就職活動をする予定なのかご紹介します。
APS生の就職活動について
現時点では私以外、まだ誰も就職活動は始めていないようです(言わないだけで既に始めている人もいるかもしれませんが)。まだUPeace生活もあと半年、グループプロジェクトを含めたフィリピンでの生活ももう半年ある中で就活を始めるのはちょっと早すぎる気もしましたが、国際協力系の仕事は数が限られているので、出来るだけ多くのチャンスにトライしたいと思い、この時期からスタートすることにしました。
今年の予定としては、1)国連JPO(Junior Professional Officer)、2)JICA企画調査員、3)外務省専門調査員、4)大学教員、の4つのポストに応募します。
国際協力分野で将来仕事をしたい、特に国連で働きたい方にとっては登竜門として知られているポジションです。 1)修士号、2)語学力(英語)、3)ポストに関連する2年以上の職歴の3つがあれば出願できます。日本人のみが対象で、倍率は6倍程度とそれほど高くないのも特徴です。
通常は修士課程在学中の場合、9月までに修士号を取得できなければ出願できないため、APS生はプログラムを修了しなければ出願できません。しかしながら私の場合、APSに参加する前に既に日本で修士号を取得しているため、以上の3つを形式上全て満たしており、合否は気にせず勉強のつもりで出願することにしました。
2)JICA企画調査員
こちらのポジションはJICA本部ではなく、世界中にあるJICA事務所を勤務先として、その国で計画・立案されているJICA案件に携わる仕事です。昨年から年2回の一括募集となり、またロスター制が導入されました。案件の内容によってA~C号とランク付けされており、事前に待遇(給与)が確認できます。
3)外務省専門調査員
上記のJICA企画調査員はJICA事務所での勤務ですが、こちらは各国の日本大使館で勤務します。こちらも年2回、一般社団法人国際交流サービス協会で募集されます。こちらは主に1)修士号、2)語学力(希望する国で使われている言語)の2つが求められており、在学中でも応募可能な大使館もあります。
4)大学教員
上記の3つとは全く異なる分野ですが、今回ダメ元で日本国内の大学教員公募にも応募してみようと思っています。大学教員公募はJREC-INというサイトで確認することができ、そこで職務の内容や要件、待遇、応募書類等が確認できます。
通常、大学教員のポストは、一般的に1)博士号、2)3年以上の教育歴、3)研究業績(論文、著書、学会発表等)が必須です。
しかし、文科省の方針なのか、最近多くの大学で、国際センター等に配属し日本人学生の留学支援、また海外留学生の受け入れ促進を担当する教員ポスト(多くが「講師」の職位)が増えており、こういったポストでは修士号のみでも応募可能、教育歴は必須ではない(当然あった方が有利です)、大学によっては研究業績は問わないといった要件となっており、もしかしたら自分でも…と思い、今回トライしてみることにしました。
国内修士号+海外修士号2つ、(教育歴の代わりに)海外ボランティア経験、論文数本+学会発表(国内修士課程在籍中に執筆)…という経歴でどこまで行けるか、色々と試してみようと思っています。