お知らせ:APS第14期生募集開始について
今回は先日国連平和大学(University for Peace:UPeace)のホームページで発表がありました、APS第14期生募集についてです。
Asian Peacebuilders Scholarship (APS)第14期生について
例年は日本財団のウェブサイトでも募集が発表されているのですが、今回は(この投稿時点で)UPeaceのウェブサイトのみでの募集となっています。
例年通りであれば、今後日本財団サイドで4月の下旬頃に説明会が実施されるはずなので、関心のある方、ご都合のつく方は足を運んでみてください。
募集要項ですが、応募締め切り日以外は基本的に13期生募集の時と変更は無いようです。
IELTSについて
語学力(英語)を示すものとして、今年もIELTSが出願時にTOEFLと同格の扱いになっています(Over All 5.5以上)。そして例年通り、合格後はフィリピンのアテネオ大学(Ateneo de Manila University)にTOEFLのスコアレポートを提出する必要があります。
出願締め切り日について
出願締め切りについてですが、昨年は7月上旬でしたが今年は8月中旬と一ヶ月以上延長されています。しかし、推薦状等時間のかかりそうな書類に関しては早めの準備をお勧めします。
先日無事にコスタリカでAPS在籍一周年を迎えましたが、海外で平和構築や開発を学びたい方にとっては(経済的な部分を含めて)良いプログラムだと思います。UPeaceは(恐らく)欧米の有名大学院のような評判はありませんが、大変評判の良いコースもあり、またそれなりに忙しく、鍛えられている毎日です。
関心のある方は、ぜひ応募を検討してみてください。
国連、JICA、外務省…海外大学院生の就職活動について
2019年に入り、卒業までまだ約1年ほど残っていますが、ついに就職活動を始めました。今回はAPS生の1人として、どんな就職活動をする予定なのかご紹介します。
APS生の就職活動について
現時点では私以外、まだ誰も就職活動は始めていないようです(言わないだけで既に始めている人もいるかもしれませんが)。まだUPeace生活もあと半年、グループプロジェクトを含めたフィリピンでの生活ももう半年ある中で就活を始めるのはちょっと早すぎる気もしましたが、国際協力系の仕事は数が限られているので、出来るだけ多くのチャンスにトライしたいと思い、この時期からスタートすることにしました。
今年の予定としては、1)国連JPO(Junior Professional Officer)、2)JICA企画調査員、3)外務省専門調査員、4)大学教員、の4つのポストに応募します。
国際協力分野で将来仕事をしたい、特に国連で働きたい方にとっては登竜門として知られているポジションです。 1)修士号、2)語学力(英語)、3)ポストに関連する2年以上の職歴の3つがあれば出願できます。日本人のみが対象で、倍率は6倍程度とそれほど高くないのも特徴です。
通常は修士課程在学中の場合、9月までに修士号を取得できなければ出願できないため、APS生はプログラムを修了しなければ出願できません。しかしながら私の場合、APSに参加する前に既に日本で修士号を取得しているため、以上の3つを形式上全て満たしており、合否は気にせず勉強のつもりで出願することにしました。
2)JICA企画調査員
こちらのポジションはJICA本部ではなく、世界中にあるJICA事務所を勤務先として、その国で計画・立案されているJICA案件に携わる仕事です。昨年から年2回の一括募集となり、またロスター制が導入されました。案件の内容によってA~C号とランク付けされており、事前に待遇(給与)が確認できます。
3)外務省専門調査員
上記のJICA企画調査員はJICA事務所での勤務ですが、こちらは各国の日本大使館で勤務します。こちらも年2回、一般社団法人国際交流サービス協会で募集されます。こちらは主に1)修士号、2)語学力(希望する国で使われている言語)の2つが求められており、在学中でも応募可能な大使館もあります。
4)大学教員
上記の3つとは全く異なる分野ですが、今回ダメ元で日本国内の大学教員公募にも応募してみようと思っています。大学教員公募はJREC-INというサイトで確認することができ、そこで職務の内容や要件、待遇、応募書類等が確認できます。
通常、大学教員のポストは、一般的に1)博士号、2)3年以上の教育歴、3)研究業績(論文、著書、学会発表等)が必須です。
しかし、文科省の方針なのか、最近多くの大学で、国際センター等に配属し日本人学生の留学支援、また海外留学生の受け入れ促進を担当する教員ポスト(多くが「講師」の職位)が増えており、こういったポストでは修士号のみでも応募可能、教育歴は必須ではない(当然あった方が有利です)、大学によっては研究業績は問わないといった要件となっており、もしかしたら自分でも…と思い、今回トライしてみることにしました。
国内修士号+海外修士号2つ、(教育歴の代わりに)海外ボランティア経験、論文数本+学会発表(国内修士課程在籍中に執筆)…という経歴でどこまで行けるか、色々と試してみようと思っています。
【12/28までオンライン無料公開】おすすめ映画『ジェンダー・マリアージュ〜全米を揺るがした同性婚裁判〜』
今回はジェンダー関連記事として、オススメの映画『ジェンダー・マリアージュ〜全米を揺るがした同性婚裁判〜』についてご紹介します。
『ジェンダー・マリアージュ〜全米を揺るがした同性婚裁判〜』
この映画は実際にアメリカで争われた、同性婚の合憲性に関する訴訟です。原題はThe Case Against 8となっており、この「8」という数字はカリフォルニア州の州憲法修正案である「提案8号(Proposition 8)」を意味しています。
2008年にカリフォルニア州では同性婚が合法化されたものの、その半年後住民投票によって「提案8号」が可決され、再び違法となりました。今回の映画はこの「提案8号」の違憲性を問う訴訟に関するドキュメンタリーとなっています。
なお、この映画はcinemoにメールアドレスを登録すれば、12/28の正午まで無料でオンライン公開されています。ぜひオススメです!
以下、個人的な見所を2つご紹介。
かつて戦った凄腕弁護士同士がタッグを組んで「提案8号」の違憲性を問う
ブッシュvsゴア訴訟で対峙した2人の凄腕弁護士が、今回の同性婚訴訟ではチームとして戦うという、まるで法廷ドラマのような展開です。2人をはじめとする弁護団の会話のやり取りや訴訟の予行練習などは本当にシリアスで迫力満点です。また、訴訟中に交わされた会話のやり取りも本人たちが記録を元に再現しており、ドキュメンタリーではありますが、法廷ドラマが好きな方にとっては見所盛りだくさんの映画になっています。
法の下の平等とは?結婚とは?ジェンダーに関心のある方にぜひ観て欲しい作品
この映画で何度も出てくる「平等」という言葉。なぜ同性同士では結婚が認められないのか。なぜ自分の性的指向のために社会から差別されなければならないのか。この映画では2組の同性婚を望むカップルが原告となり、弁護団と共に訴訟を戦っていきます。
映画の中で、それぞれの当事者が心情を吐露する場面も多くあり、ジェンダーを学んでいる方、関心のある方にとっても学びの多い作品になっています。
国連平和大学(University for Peace) in コスタリカ:授業レビュー その6(ジェンダー、平和構築、人間の安全保障)
今回は今期最後の授業「Gender in Peacebuilding and Human Security(平和構築と人間の安全保障におけるジェンダー)」をご紹介します。こちらは平和・紛争学部(Department of Peace and Conflict Studies: PCS)生の必修授業となっています。
「Gender in Peacebuilding and Human Security」
こちらもジェンダーに関する授業ということで、MA in Gender and Peace Building (GPB)担当の講師が担当していました。一方学生はというと、GPB以外のPCSのプログラム(MA in International Peace StudiesとMA in Peace Education)も参加し、総勢30名以上の大所帯のクラスとなりました。
この授業では、ジェンダーの視点(講義ではよく「gender lens」というフレーズが使われていました)を元に紛争、平和、そして人間の安全保障(human security)について考えるというコンセプトで、GPBの学生にとっては今期のまとめのような授業でした。
授業の一環として、ジェンダーに関する美術館を訪問したり、映画を鑑賞したり、また後述するようにグループでロールプレイをしたりと、アクティビティ満載の内容となっていました。
女性・平和・安全保障に関する国連安保理決議第1325号(UNSCR1325)
ジェンダーの視点から平和構築を考える上で、絶対に抑えていなければならないのが2000年に出された「女性・平和・安全保障に関する国連安保理決議第1325号(United Nations Security Counci Resolution 1325: UNSCR1325)」です。この決議の中では、
1)(女性の意思決定プロセスへの)参加(participation)
2)(性とジェンダーに基づく暴力 Sexual and Gender Based Violence: SGBVの)予防(prevention)
3)(SGBVを受けた被害者の)保護 (protection)
4)女性の視点に配慮した救援と復興(relief and recovery)
という4つの柱が提案され、これらは現在の平和構築分野でのジェンダー(特に女性)関連分野における指針とされています。ただし、「ジェンダー平等」という言葉が使われているのにもかかわらず、セクシャルマイノリティ(授業では「LGBTQI+ community」というフレーズが使われていました)への言及が全くない、という批判も授業の中で議論されました。
人間の安全保障(Human Security)
もう一つ授業の中心的なテーマとなったのは人間の安全保障です。これは1994年に出版された人間開発報告書(Human Development Report: HDR)で定義された概念です。「恐怖からの自由(freedom from fear)」と「欠乏からの自由(freedom from want)」が核となっており、その上で、人間の安全保障には以下7つの種類があるとされています。
経済の安全保障(Economic security)
食糧の安全保障(Food security)
健康の安全保障(Health security)
環境の安全保障(Environmental security)
個人の安全保障(Personal security)
地域社会の安全保障(Community security)
政治の安全保障(Political security)
授業では、これら1つずつの安全保障がどのようにジェンダーと関係してくるか、ケーススタディを通じて学びました。
和平交渉のロールプレイ
今回の授業では、個人のプレゼンテーション、エッセイ執筆の他、グループでのロールプレイが課題として出されました。これは世界各国の和平交渉でどのようにジェンダーに関する問題が扱われ、また扱われなかったかを、ロールプレイを通じて分析、発表するというものでした。私のグループでは、史上最もジェンダーに配慮を払った和平交渉の1つとされる、コロンビア和平交渉をテーマとしました。
コロンビア和平交渉におけるジェンダーの視点
コロンビア内戦、そして和平交渉の詳細についてはここでは割愛しますが、和平交渉のプロセスの中で、ジェンダーの問題を専門に扱う委員会が立ち上げられたり、交渉プロセスに多くの女性が参加したり、さらには最終合意文書の中にジェンダー平等や女性に関する記述が多くなされたりと、コロンビア和平交渉は歴史上最もジェンダー、そして女性に配慮した和平交渉として位置付けられています。
ロールプレイでは、コロンビア内戦とその和平交渉について簡単にレビューした後、ジェンダー委員会(Sub-commission on Gender)の第一回目のミーティングの様子、そして実際の和平交渉の最終日の様子を演じました。ロールプレイ中の台本は、文献やニュース等を元に一から自分たちで考える…というかなり骨の折れる作業でした。
他のロールプレイでは、ロールプレイ中に歌ったり踊ったりしたグループもあれば、本当に涙を流しながら訴えたり…と迫真の演技を見せるグループもあり、見る側としてもとても楽しいものでした。
これでUPeaceでの第一セメスターも終わり、これから約ひと月の長期休暇に入ります。せっかくのコスタリカでの休暇なので有意義に過ごしたいと思います。
【リンクシェア】Booking.comの利用で$15キャッシュバック!友達紹介キャンペーン
今回はBooking.comの友達紹介キャンペーンをご紹介します。これを使えば、宿泊後に$15キャッシュバックされます!
Booking.comの友達紹介キャンペーン
旅行の際、宿泊先の予約サイトとしてよく知られるBooking.com。こちらを使って宿泊先を予約された方は、友達紹介のリンクを一度は目にされたのではないでしょうか。
この友達紹介のリンクを使って予約した際、実際に宿泊した後に紹介者(リンクをシェアした人)と被紹介者(シェアされたリンクを使って予約した人)の両方に$15がキャッシュバックされます。
ただし、条件がいくつかあり、
- 金額が一定以上($30)の宿泊先しか対象となっていない
($と円など、リンク元の通貨単位と合わせないと対象にならない時もあるようです)
- 被紹介者は一つのリンクで一度だけしかキャッシュバックを受けられない
- (紹介者は10回までキャッシュバックを受けられるようです)
- キャッシュバックを受けるには予めクレジットカードを登録しておく必要がある
…などです。詳細はBooking.comのFAQをご覧ください。
下記にリンクをシェアしますので、旅行の計画を立てる際にぜひお使いください。
https://www.booking.com/s/34_6/45866cbb
コスタリカ旅行:世界一美しい鳥、ケツァールに会える!モンテベルデ(Monteverde)
今回はコスタリカの有名な観光地の一つである、モンテベルデ(Monteverde)をご紹介します。
モンテベルデ(Monteverde)
モンテベルデは、サンホセからバスで5時間ほど行った所にあるサンタ・エレナ(Santa Elena)という地区にある自然保護区です。モンテベルデに行くためには、サンホセにある「Terminal 7-10」というバスターミナルから出ているバスに乗る必要があります。
注意しなければならないのは、モンテベルデ行きは1日朝の6時半と昼の2時半の2本しかバスが出ていないことです。チケットはターミナル2階にチケット売り場があるのでそちらで購入できます。片道3,000コロン弱(約600円弱)とお得です。
バスに乗り5時間ほどすると、サンタ・エレナのバス停に到着です。バスターミナルの周りにカフェ、土産物店などが揃っているので大変便利です。観光地としてとても整っており、どこのお店でも英語が通じます。
今回はモンテベルデ名物の吊り橋、ナイトウォーク、そして自然保護区の三ヶ所を巡りました(他にもおしゃれなカフェやレストラン、楽しそうなアクティビティがあったのですが、今回は一泊二日の旅のためあえなく断念しました)。
セルヴァトゥーラ吊り橋(Selvatura Park’s treetop walkways suspension bridges)
モンテベルデでは2ヶ所で吊り橋を楽しむことができるそうなのですが、今回は宿泊先のレセプションのおすすめでセルヴァトゥーラ(Selvatura)の吊り橋に行きました。
どこの宿泊先でもツアーアレンジメントを行なっているそうで、レセプションで「このアクティビティに参加したい」と伝えれば電話で予約してくれ、送迎も付いてきます。
セルバトゥーラでは大自然に囲まれながら8つの吊り橋を渡ることができました。ちなみに料金は一人$35(ドルやクレジットも使えます)、ガイドは付きません。
ナイトウォーク(Kinkajou night walk)
こちらもレセプションのおすすめで参加しました。ここはモンテベルデ自然保護区ではなく、ツアー会社「Kinkajou(キンカジョー)」が運営する森(自然公園)のようです。
1人のガイドにつき5〜6人の参加者で夜の森を懐中電灯を手に散策し、夜行性の動物を見るのがメインのツアーです。夜の森に入ったことがこれまでなかったので、なんだか探検している気分でとても楽しかったです。実際に蛇やカエル、タランチュラ、そしていろんな夜行性の動物も見れました。
値段は送迎込みで一人$25と、ツアーの内容を考えるととてもコストパフォーマンスが良かったように思えます。モンテベルデに来られたならぜひオススメしたいアクティビティの一つです。
モンテベルデ自然保護区(Monteverde Cloud Forest Biological Preserve)
モンテベルデ、と言ったら一般的にはこの自然保護区を指します。行き方としては、サンタ・エレナの中心部(教会の近く)と自然保護区を繋ぐバスが1日4本出ています(タクシーでも行けるそうです)。
今回は乾季ということもあり、天候に恵まれ、世界一美しい鳥と言われるケツァールやナマケモノを見ることができました。ガイド無しでも楽しめると思いますが、ガイドを付けた方が格段に動物に遭遇できる可能性が高く、また自然保護区に関する色々な説明を聞くことができるので、ぜひガイド付きツアーがオススメです。
値段は入場料が$22、ガイドを付ける場合はプラス$17かかりますが、ナイトウォーク同様こちらもコストパフォーマンスはとても高いと思います。
番外編:おすすめカフェ Choco Café Don Juan
サンタ・エレナに到着したらすぐ目の前にあるカフェなのですが、店内がお洒落な内装になっていて、料理もリーズナブルな値段で美味しかったです。もちろんコーヒー、ケーキも美味しく、個人的にはぜひお時間のある際に訪ねて頂きたいカフェです。
コスタリカ生活:スターバックスコーヒー農園(Hacienda Alsacia Starbacks Coffee Farm)
今回はサンホセから30分ちょっとで行けるアラフエラ(Alajuela)にある、スターバックス農園をご紹介します。
Hacienda Alsacia Starbacks Coffee Farm
コーヒー農園に行くためには、まずサンホセからアラフエラへの行く必要があります。行き方としては、Terminal Pavasから徒歩で行けるParada Alajuelaというバスターミナルでアラフエラのバスに乗れます(こちらのバスターミナルから空港にも行くことができ、アラフエラは終点です)。値段は1,000コロン弱でした。
アラフエラ大聖堂(Cathedral of Alajuela)&博物館(Museo Histórico Cultural Juan Santamaría)
アラフエラに到着したら、スターバックス農園へ行く前にぜひアラフエラ大聖堂とそのすぐそばにある博物館にも足を運んでみてください。大聖堂はとても綺麗な教会でしたし、博物館では色々な絵画が見れました。こちらもオススメです。
コーヒー農園にはUberで
コーヒー農園を通るバスも出てるようですが、バス停の場所も時間もわからず、今回はUberを使いました。時間は15分くらい、値段は5,000コロン(約1,000円)ほどです。
コーヒー農園ツアー
コーヒー農園では、朝8時から夕方4時まで30分毎に農園ツアーをやっており、到着してからでも予約できます。時間は1時間半、料金は30ドルでした。(下記のリンクで事前予約もできるようです)。
ツアーでは、農園でどんなコーヒー豆を育てていて、収穫から実際のコーヒー豆として販売されるまでどんなプロセス辿るかについて、現場に案内しながらガイドの方が1つずつ丁寧に説明してくれました(もちろん英語です)。
ツアーの後はカフェでコーヒーブレイクも
農園にはカフェと土産物コーナーも併設されていて、大自然を見ながらコーヒーも楽しめます。
サンホセから日帰りでアクセスできますので、コスタリカに来られたらぜひ一度足を運んでみてください。